昔の間取りは各個室を広く部屋数を多くして、10帖程度のリビングとしているお宅が大半でした。 しかし近年は、各個室を狭くしてでも広いリビングを得たい方が増えてきています。 間取り変更のリフォームの中で1番取り入れられているのが、広いリビングへの間取り変更です。 リビングをリフォームして広くする事で得られるメリットや、広いリビングへのリフォームポイントなど、ご紹介していきます。
目次
広いリビングで得られるメリット
近年広いリビングが好まれている理由には、以下のようなものがあります。
- ゆったり過ごすことができる
- 圧迫感がなく余裕ある空間となる
- 家具を色々置くことができる
- お客様が来ても対応が可能
- 大きなTVを設置しても距離を置いて観ることができる
- 部屋が明るくなる
- 家族全員で居ても狭さを感じない
- 家具のレイアウトが自由
広いリビングには狭いリビングにはない、快適さを得ることができます。
快適なリビングの広さ
広くてゆったりしたリビングを作ってみたいと思っても、広さの目安が無ければ計画しにくいと思います。
リビングは家族全員が集う部屋であり、みんなが快適に過ごせるスペースが必要となります。快適なリビングの広さは、4人家族では14帖程度が必要となると言われています。4人で14帖のスペースは、リビングの中を移動したり動いたり座っても体がぶつからない空間の広さです。
4人で14帖が余裕ある最低の広さとなるので、4人家族の場合の広いリビングを作るためには、最低でも14帖以上の空間が必要となります。この広さに、配置する家具の大きさを計算してプラスすることにより、何帖のリビングが余裕ある広さなのかが決まります。
各個室は狭くてもOK
リビングを広くリフォームするためには、各個室の広さは最小限にとどめましょう。各個室は広いにこしたことはありませんが、リビングを広くするためには最小限の広さにする必要があります。
建築基準法では、最低でも6帖以上の個室とすることが理想としていますが、確保できない場合はもう少し狭くても問題はありません。収納をきちんと確保していれば、4帖半でも問題ありません。
最近は、自分の部屋は寝るだけと割り切る方も多く、ベッドさえ設置できれば問題ないと思う方も増えてきています。
理想通りにリビングを広げることができない場合の対処方法
理想通りにリビングを大きくリフォームできない場合は、次のポイントを取り入れてみましょう。
隣に小上り和室を設置する
リビングの横に小上り和室を設置すると、リビングが広く感じられます。小さなお子様が遊べるスペースとなり、他のご家族も短い時間に横になったりなど、くつろぎのスペースとして利用することができます。
壁の仕切りがない小上りにすることで、狭い小上りでもリビングに広さを与えることができます。4帖半ほどの狭い小上りでもいいので、設置してみましょう。
吹き抜けの設置
吹き抜けを取り入れることで、空間が明るく広く感じられます。リビング全体じゃなく、半分くらいのスペースでもOKです。
大きな窓の設置
リビングに大きな窓を設置することで空間が明るくなり、リビングが広々とします。窓を大きくできない場合は、窓を高い位置に取り付けることで明るい光をリビングに取り入れることができます。
居室以外のスペースにも目を向けよう
既存の限られた住居スペースの中で広いリビングを作るためには、居室以外のスペースを大幅削減する必要があります。リビングを広くするため、居室以外のスペースのリフォームは、このようなポイントで考えて計画してみましょう。
廊下やホールは極力狭くする
廊下やホールは、極力狭くするように考えましょう。廊下やホールはただの通路ですので、広く取る必要はありません。
玄関からリビングまでのプライバシーは守るようにし、無駄なスペースを作らないようにしましょう。
バスルームや洗面脱衣室は必要最低限の広さに
リビングを広くするためには、バスルームや洗面脱衣室も必要最低限の広さとしましょう。
バスルームや洗面脱衣室を1人ずつ使うのであれば、広いスペースは必要ありません。2部屋共、1坪ずつ程度で充分な広さといえます。
LDKにする
既存のキッチンの間取りがリビングと別、もしくは仕切っている場合は、リビングダイニングキッチンとすることでリビングがもっと広く感じられます。キッチンで作業している時に家族の動向を確認できるので、コミュニケーションも取れて最高の間取りとなります。
まとめ
今回は、リビングを広くすることでのメリットやリフォームのポイントなどについて、ご紹介いたしました。
リビングを広くすることには、とても大きなメリットがあります。今ある広くない限られた住居空間でも、様々なポイントを駆使することで広いリビングを作ることができます。
これらを参考にして、夢の広いリビングを手に入れてみませんか。