防犯の基本は、近所や家の前で誰かと行き違ったら、知っている人知らない人に関わらず挨拶をすることだと言います。犯人は顔を知られることを嫌います。路で会ったら知らない人ほど声をかけられるほど嫌なことはないと言います。近所ぐるみで「空き巣注意!」「空き巣は許さない!」などの看板を描く家に取り付けるのも効果があるといいます。その他に家でできる防犯について見ていきます。
目次
最近近所に空き巣が入ったのですが、どんな防犯対策ができますか?
“最近近所で空き巣被害が多発しています。
近所の人の話によると一軒は人の気配を感じたのか、何も盗まずに逃げたらしいのです。
そして二軒目別の場所では通帳、貴金属など金目のものは全て盗まれていたそうです。
同一犯かは分かりませんが、なにしろ気持ち悪いです。
犯人は昼間に窓ガラスを割って鍵を開け、侵入したようです。
確かにその方法ではウチも簡単に入られてしまします。
私買い物など以外はほぼ家にいる専業主婦です。
夜も家族は出張が多く独りになることが多いです。
普段も二階建て一軒家の二階で過ごすことが多いのですが、昼間でも二階にいる間に一階から入られて、犯人とはちあわせしてしまったらどうしようと思うと怖いです。
良い防犯対策があれば教えて下さい。
ダミーのカメラは一応玄関先に設置、付属の防犯カメラ有りとシールも貼ってあります。
玄関先には小さい人感センサーライトも取り付けています。
勝手口にセキュリティ会社っぽい防災システムのちっちゃいシールは貼ってありますが、窓への対策は何もしていません。
あと空き巣が犯行に及びやすい家の条件は何でしょうか?
私の家の環境は隣がほぼ不在、反対の家は日中にも居るようです。
玄関の見通しはイイと思います。
ただ外から見たお風呂場の通りに隣の家の倉庫があり、視覚を遮っているかも。“
玄関先のダミーカメラやセンサーライトは必須ですね。
けれども、ダミーカメラは見抜かれます。防犯協会の人曰く、プロの空き巣ほどよく下見をし、5分で侵入できるかどうかを見定めます。
どの部屋に金目のものがあるかを見定め、どこから侵入するかという計画をあらかじめしています。
逆に言えば、入るのに5分以上かかったら諦めることが多いのです。
最初の5分、入れない家には空き巣被害を受けにくい家と言えます。
しかし、初めて空き巣に入るというような犯人の場合は行動が読めません。
用心には用心を重ねて身を守ることが大事です。
空き巣に入りやすい家と対策法を考えていきましょう。
空き巣に入りやすい家と対策法
空き巣は成功率を上げるためにまずは下見をすることが多いようです。
家の周囲を二週周ると可なりの情報を得るようです。
なので下見しやすい家かどうかをチェックしてみましょう。
下見しやすい家のチェック
不特定多数の人がいておかしくない場所が隣、あるいは近隣にあり家が丸見え、という条件があると下見がしやすいと言えます。
「公園」「神社」「観光地」など。
ガラスを割って侵入する場合が多く、音対策として幹線道路沿いや新幹線や電車が脇を通ってる家はトロボーに好まれます。
建設現場の近くなども、音を紛らわせます。
しかし、新しい手口では8秒~15秒でガラスを音もなく割るそうですから静かな場所でも安心はできませんが。
新興住宅街も狙われやすい地域です。
インターチェンジや駅の近くは逃走経路確保に好都合な場所です。
逃走経路確保という意味では、角地はリスクが高いです。
さらに危険なのが四方を道路に囲まれている家です。
- 公園や神社の近くの家
- 幹線道路・電車・新幹線・建築現場の近くなど大きな音がする家
- インターチェンジ・駅が近い家
- 角地・道路に囲まれた家
- 自動販売機が近くにある場合一定時間周囲を観察しても不審がられない
下見の確認ポイント
- ホームセキュリティの有無
- 犬を飼っている
- 庭がきれいに整えられているかどうか
- 玄関、勝手口、窓、庇、小窓、ベランダ、樋など侵入する場所の確認
- 住人の家族構成を洗濯物などで把握
- 住人のライフスタイル。日が暮れても電灯がついていない、郵便受けの新聞が溜まっている、インターホンを押すなどして在宅状況を調べる
- 誰の部屋かをカーテンなどで知り、寝室の位置を把握
- 室外機、物置など侵入の足場があるか把握
空き巣に入られやすい家とは
下見をされるだけでも気持ちが悪いのに、他人が侵入していろいろなものを触るなんて嫌ですよね。
マンション8階でも、一軒家でも関係なく入られます。
どんな家が入られやすいのでしょう。
- 二世帯住宅や受験生がいて深夜も起きているような場合に、音に気付いても家族だと思いがちになる。鉢合わせの危険性が高い。
- 無力な子どもを狙い子ども部屋から侵入する場合、人質にしたり乱暴される恐れも。
- 裕福そうな家。庭がきれいに刈り込まれていて音も出にくい、オーブンガレージでナンバーがわかる、死角ができる高い塀があり中が見えない立派な家
- 年収が800万円~2000万円の家。ホームセキュリティ設置を迷うから
- 留守であることがわかりやすい家
- 死角がたくさんある家
- 2階によじ登る足場がある
- 入りやすそうな窓がある
- 近所に人気が無い
防犯上有効な家づくり
空き巣の下見のしやすさや入りやすい家などがわかったら、すぐに対策を打たなければなりません。5分で諦めてもらうために有効な防犯対策をしましょう。
玄関
玄関からの侵入方法は「バールでドアをこじ開ける」「ピッキングする」「ドアに穴をあけて開錠」など、玄関ドアの対策として鍵部分を隠す防犯プレートを取り付け、二重鍵にします。
防犯ブザー付きの補助錠も市販されています。
ピッキングに強いカギに交換する、防犯サムターングッズを設置するなど防犯グッズで対策しましょう。
防犯カメラ、センサーライトは鉄板です。
窓
空き巣の6割は窓から侵入します。
対策法は「窓の上下に補助錠を付ける」「センサーライト」「防犯フィルムを貼る」「防犯センサーブザーを付ける」「動物が好きな人は番犬・猫を飼って躾ける」「セキュリティ専門家が取り付けた防犯カメラ」「家の周囲に砂利を敷く」「足がかりになるモノを撤去する」「長期旅行の時は郵便物・新聞など止める」
その他
その他、空き巣被害を大きくしないためにできることとして「ご近所で出会った人にあいさつをする」「印鑑と通帳は別々に保管する」「犯人の捜索順序は居間⇒寝室⇒台所」「狙われやすい貴重品の隠し場所はタンス・棚の引き出し、バッグの中、神棚、仏壇、金庫の下、布団の下、米びつ、ゴミ箱・・・」「金庫は防犯用のものを選ぶ」
現金や通帳・カード・貴金属だけでなく、電化製品やパソコンにも注意が必要
防犯リフォームの相場
- 防犯鍵への交換:約1.5万円~6万円/1か所
- センサーライト取り付け:約6,000円~15,000円/1か所
- 防犯カメラ設置:約15万円/1台
- 家の周囲に砂利敷き:約1,400円/㎡~約2,600円/㎡
まとめ
空き巣被害には遭いたくないですよね。
他人に土足で家に入られたらたまりません。
できる防犯対策はすべて施したいものです。
しかし、防犯の専門家曰く本当の防犯対策は実はとっても人間的なことでもあるといいます。
つまり、近所や家の前で誰かと行き違ったら、知っている人知らない人に関わらず挨拶をすることだと言います。
犯人は顔を知られることを嫌います。
路で会ったら知らない人ほど声をかけられるほど嫌なことはないと言います。
近所ぐるみで「空き巣注意!」「空き巣は許さない!」などの看板を描く家に取り付けるのも効果があると言います。
地域の結束が高いと、見張っている人の目が多いという事ですから。
町内会などで提案してみるのもいいかもしれませんね。