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スマートハウスとオールアース住宅について

オール電化から“スマートハウス”リフォームへ

オール電化から“スマートハウス”リフォームへ

地域や家庭内のエネルギーを最適制御しエネルギーの「見える化」住宅としてスマートハウスが注目されています。HEMSというコントロールシステムを導入した住宅が推進されています。

暮らしにかかわるエネルギーをどのように考えるか「ガスか、電気か」という主な選択肢があります。

まず国が抱えるエネルギー問題や現在、あるいは未来に向けてどうあるべきかという事を踏まえておくと、我が家のエネルギーをどのようにするかを決めやすくなります。

まずは国が考えるエネルギー政策のあらましを見てみていきます。

国が考えるエネルギー政策のあらまし

日本のエネルギー問題

まずは、エネルギー自給率が低く、中東地域への依存体質があるということがあげられます。

2012年の調べではアメリカで85%、韓国で18%、日本は6%の自給率にとどまっています。

海外からの化石燃料への依存度が震災直前で62%だったものが2013年には88%に上っています。海外から燃料を輸送するための費用もかさんでいます。

また、温室効果ガス量が増えている現状を押さえる世界的な協定が結ばれました。

未来への取り組み

徹底的な省エネルギーを推進すること、再生可能エネルギー(太陽光、風力、地熱、水力、バイオマス、バイオ燃料)の導入を最大限加速すること、新たなな資源の開発と商業化、水素エネルギーの利活用について取り組んでいます。

エネルギー政策の意図

エネルギー政策の視点:安定供給、経済効率、環境適合、安全性

どの電源も長短がある。ベストミックスを構成する大切さ など

出典:
http://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/energy_policy/energy2014/seisaku/index.html

エネルギーの自給率を上げるために

化石燃料を自給できない以上、化石燃料を使用するエネルギー源は特に「省エネ」される必要があります。

省エネ政策と同時にエネルギーの使い方を変えていくために、電気の取り扱い業者への補助も進められているということでしょう。

ガスや電力の自由化の背景には、自由競争の中で適正なエネルギーが開発され、使用され、省エネされることを推進する狙いがあります。

こうしてオール電化住宅化進めていた経産省が方向転換をし、バランスの取れた資源のベストミックス政策を進めるようになりました。

オール電化リフォームの内容

ではオール電化住宅にはどのような設備が導入されるのでしょうか。

IHクッキングヒーター

システムキッチンのガスコンロが平らでキレイに使えて経済的なIHクッキングヒーターです。

スイッチを切るのを忘れた、時間を超えて煮炊きをしたなどのうっかりミスをサポートして、家事などの心配が減少します。

エコキュート

エコキュートはエアコン暖房と同じヒートポンプ方式です。

大気中の熱を吸収して自然冷媒のCO2に取り込み、コンプレッサーで圧縮して高温化しお湯を沸かします。

だから使用する電気の量は今までの電気温水器に比べ1/3とエネルギー効率はもっとも優れています。

燃焼しないのでクリーンであり、火を使わないので家事の心配も減少します。

電気式床暖房

輻射熱をつかって空気を温めるため「頭寒足熱」の快適さがあります。

対流式のエアコンは頭部が高温、足元が低温になるのに比べ、床暖房は足元が高温、頭部が低温になります。

食器洗い乾燥機

食洗器を使用することで、水道代と光熱費が節約できます。

浴室乾燥・暖房機

電気式なら取り付けも簡単ですからイニシャルコストも低く抑えられます。

太陽光発電

太陽光発電は、日光を電気に変える「創エネルギー」システムです。

発電して売却した電力を購入した電力量がそれぞれわかるメーターが付いています。

特にIHクッキングヒーターとエコキュートを採用するシステムを導入する住宅をオール電化住宅といいます。

オール電化リフォームのメリット・デメリット

ではオール電化のメリット・デメリットについてあげます。

オール電化住宅のメリット

月々の光熱費を節約することができます。

オール電化によって節約できる光熱費は使用法により差はありますが、月々数千円からの節約ができるようです。

オール電化による光熱費趣味レーションをエネピタhttp://sumai.panasonic.jp/alldenka/simulation/ にて無料で行うことができます。

火災リスクが軽減する

直接の火を使わないので、消し忘れなどで起きる火災を防ぐことができ火災リスクは低くなります。

国のエネルギー政策に貢献できる

国のエネルギー政策として経産省が打ち出している方針に沿うことができます。

災害時の復旧が迅速

大きな地震が起きた時ライフラインの確保は死活問題ですが、電力の復旧は比較的迅速に行われる実績があります。

オール電化住宅のデメリット

初期費用が比較的高くなる傾向がある

IHクッキングヒーターとエコキュートを合わせると工事費別で30万~40万円程度の費用がかかります。

オール電化の費用は50万円以上をめどに予算取り必要があります。

深夜料金を使用するから光熱費が低い

深夜料金を使ってお湯を温め貯湯する仕組みなので、昼間にお湯を大量に使用する場合は節約効果は低いと言えます。

総じて水圧が低め

エコキュートは、省エネルギーを基本に設計されていますので、水を大量に使うシャワーの水圧は低いと感じられることが多いでしょう。

暮らしかたを「エコ型」に変えるチャンスと考えれば気にならないかもしれません。

電磁波の影響を受ける

オール電化であるという事は、基準値を下回るとはいっても電磁波の影響を避けられません。

電磁波過敏症で頭痛、睡眠障害、めまい、吐き気などの症状が出る方もいます。

免疫力が低下することにより風に引きやすくなったり、ひどければがんのリスクもあると言われます。

IHクッキングヒーターに限らず、ケータイ、パソコン、テレビ、ドライヤー、ホットプレート、コタツ、電気毛布、電気ストーブ、電子レンジ、冷蔵庫などの電化製品だけでなく、電気配線やコンセントからの電磁波も日ごろ浴びている環境でこの40年で5倍の数値になっていると言います。

長時間電磁波を浴び続ける環境を避けるに越したことはありません。

カンタンな電磁波チェックができるサイト
http://www.emf110.com/electromagneticWaveCheck.html#dat01

オール電化のデメリットを解消するオールアース住宅とは

オール電化住宅に限らず、戦記配線が家じゅうを張り巡らされている状況では、電磁波の箱のなかにいるといってもいい状況にあります。

電磁波被害を軽減するには、電磁場「電場」をカットするアースを取り付けることで防ぐことができます。

電場をカットするアースを施した住宅をオールアース住宅と言っています。

その手法をいくつかご紹介します。

導電性シート敷き・シールドクロス

配線を施した壁や天井、床仕上の下地に導電性のあるシートやクロスを張りアーシングします。

費用は18,000円/㎡ほど。

電磁波シールドカーテン

外部から室内に入る電磁波を防ぐカーテンです。

電磁波シールドウェア・放電アイテム

人体をアースする智恵として、電磁波シールドウェアや、電磁波を防御するネックレス、ブレスレットなどのグッズも市販されています。

スマートハウスとは

スマートハウスとは、1980年代にアメリカで提唱された住宅の概念で、家電や設備機器を情報化配線等で接続し最適制御をロボット化することで、生活者のニーズに応じた様々なサービスを提供しようとするものです。

日本においては、トロン電脳住宅が話題となった1990年代のホームオートメーションブーム、松下電器産業(当時)によるHIIハウスが話題となった情報家電ブームに続き、2010年代にはアメリカのスマートグリッドの取り組みをきっかけとした、地域や家庭内のエネルギーを最適制御しエネルギーの「見える化」住宅として再注目されています。

HEMSというコントロールシステムを導入し、最適エネルギーの状況が見えるオール電化住宅と言えます。

まとめ

スマートハウスは推奨されるべきでしょうが、健康を害したりライフスタイルの変更をよぎなくされるという面がありオールアース住宅にするなどの対策を講じつつ、賢く選択していきたいものですね。