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室内建具の機能、開閉方式と特徴について

室内建具のデザイン・設計のチェックポイント

室内建具のデザイン・設計のチェックポイント

建具は人の安全を守る上での良きセンサーになってくれる面も持っています。家が傾いたり、雨水が侵入した時に建具に支障を起こすことはよくあるのです。建付けががたついたとき、家の健康上良くない事態が起きていないかという事を知らせてくれるセンサーという意味で。そして、人が直接触れることが多いのも建具です。機能と同時にデザインアピールできる建具に付いて述べていきます。

室内建具のデザイン

室内に取り付ける部屋同士の出入り口に取り付ける建具にはどんな種類があるのでしょうか。

昔の建具というと古民家や歴史建造物に見られるように、障子や襖(ふすま)が殆どだったのですが、プライバシー重視の部屋へと時代が変わって個室にはドアが取り付けられることが多くなりました。

家が、家族で暮らすというだけに収まらず、冠婚葬祭の場であったり、親戚だけでなく家業を手伝う人々が住み込んた宿舎であったりと多機能な用途を持っていたので、日本家屋は多様な使用法を可能にする合理的な造りだったともいえるのです。

住宅をリフォームしながら暮らし方の変化に対応できるユニバーサルな家づくりを可能にするのが、実は部屋と部屋を間仕切る建具だったりもするのです。

建具選びは空間を変える要素をもっています。どのような種類があるのかを見えていきましょう。

建具の開閉方式

室内建具の開閉方式にはどのようなものがあるかを見ていきましょう。

開き戸

ドアノブを押したり引いたりして、開口部一杯を開くドアです。

左右どちらかの建枠に丁番を取り付ける標準タイプと、親子に分かれていて、大きな家具の出し入れの時などには広い開口部をつくれるものや、レールの付いた中折れタイプのドアがあります

開きドアのメリットは、気密性を確保しやすく防音性もあることです。

ドアを開いて使用するためにスペースをとり、モノが置けないデメリットがあります。

引き戸

大きく分けて、「引き違い」「片引き」「両引き」「引き込み」タイプがあります。

部屋と部屋をつないで一室で使用する時や押入れなどは引き違い4枚戸が採用されます。

リビングの一角を和室にする場合には、障子を壁に隠してしまう引き込戸が採用されます。

出入り口には片引き戸を使います。

引き戸の良いところは、開ける寸法が自由であることやスペースをとらない点です。

戸のそばにモノを置いても開閉に困ることはありません。

デメリットは気密性を確保しにくく、防音性も開き戸に比べて劣ります。

壁面が少なくなり、コンセントの場所が限られます。

方式は敷居やレールをコロで転がすものや敷居レールがなく上釣り型の引き戸もあります。

稼動間仕切り

部屋と部屋を仕切って別々にしたり、一つにしたりを可能にする間仕切り壁も建具の仲間です。

開閉方式は引き戸と同じですが、L字型に閉めることも可能であり、お部屋を演出するための役割を担うこともできるのが稼動間仕切りです。

建具の機能からみた種類

室内建具の機能としては出入り口であり、空調、換気の目的があるという事。

玄関につながる扉には玄関が暗くならないよう採光を考える必要があるかもしれません。

こうした機能から、どのような建具が良いのかを考えていきます。

出入り口としての建具

例えば車いすや体の不自由な人が出入りするための扉、と考えるとどうでしょうか。

いわゆるバリアフリー化の大きな一歩として扉を引き戸にすることが推奨されます

問題は、幅が狭くて引き戸を採用できない場合にどうするかということです。その場合には折れ戸が採用されます。

気密性を保持する建具

もともと和室に取り付けられる障子には調湿作用があります。

多少の湿度は調整する能力が紙にはあるわけです

ただ、気密性の良さを求めるならば開きドアに軍配が上がります。

防音室を作るためには遮音性能を高めた開きドアを採用します。

換気のための建具

時には締め切り、時には換気をするというスタイルを可能にするのが、自由に開ける幅を決められる引き戸です。

引き戸は風の他、隣部屋の光も調整できるメリットがあります。

障子は和紙に調湿機能があり、明かりを通しますので大変機能的な建具と言えます。

採光を遮らない建具

もっとも多用されるのがレースカーテンの代わりにもなる障子です。

障子は光を遮りすぎず光を取り入れるのによい建具です。

もちろん、木製建具の一部をガラス嵌め込にするなど採光する工夫ができます。

断熱性を保持する建具

外部に面する建具であるサッシは、家の断熱性能を計る上で重大な課題を背負っています。

冬の熱損失、夏の熱気流入する主な場所がサッシなのです。

ですから、家の断熱性能は窓にかかっているともいえます。

シングルサッシで毎年結露に苦しむ場合には内側に障子や樹脂製のサッシを取り付け二重サッシにすると断熱性能は上がります。

部屋の雰囲気を演出する建具

建具は、建具屋さんが造作することもできるし、既製品も各メーカーから発売され取り揃っています。

建具屋さんに依頼すれば、基本的には大きさも自由で、好きなデザインが可能になります。

ドアノブもアンティーク調のものからモダンなものまで揃っていますし、お部屋の雰囲気を醸し出す一つのアイテムとして大いにアピールできるのが建具なのです。

家の健康状態の兆候が表れる建具

家が傾いていると、建具の建付けが悪くなったり、引き戸が開かなくなったりします。

引き戸が開かないのは、湿気を吸っている場合にも起こります

家に雨漏りがないか、家の傾きがないかなどの兆候が真っ先に現れやすいのが建具なのです。

建付けが悪くなる原因が、単にネジの締め付けが甘くなったというようなこともありますが、家の健康診断に建具を役だてることができるのです。

ドアが床にこすれる、ガタつく、滑りが悪くなるなどに注意を傾けましょう。

まとめ

性能が良く見栄えもよい建具は家の価値をより上げてくれるパーツだという事をお分かりいただけたと思います。

建具は人の安全を守る上での良きセンサーになってくれる面も持っています。

家が傾いたり、雨水が侵入した時に建具に支障を起こすことはよくあるのです。

建付けががたついたとき、家の健康上良くない事態が起きていないかという事を知らせてくれるセンサーという意味で。

そして、人が直接触れることが多いのも建具です。

壁や、まして天井など、住人が触ることはそれほどないものですが、建具に付いては人の出入り口である性格上必ず人が触れるわけです。

その意味では肌触りよく、見て癒され、換気をし、時には密室にして守ってくれるのが建具なのです。