家の一生で壁の塗装は数回行うことでいえが長持ちします。丁寧に手入れをすることがとても大切です。 美観を損なわず、家の健康のためにも外壁塗装リフォームは重要な役割を担っています。計画的に行いましょう。
目次
外壁に亀裂や汚れがあるのですがすぐにリフォームした方がいいんでしょうか
“家を建ててから13年経ちました。外壁のシーリングにひび割れが目立つようになりました。
そこで外壁全体の塗装を2社に見積もってもらいました。
すると、2社とも同じ塗料仕様でしたが価格は全然違いました。
通常は二回塗りの塗装仕様のようですがA社は回数明記なし、B社は、ローラー二回塗りとなっており、外壁面の金額が倍以上になっていました。
軒裏・波風等は、逆に三分の一の金額。
外壁のシーリングについても倍ほど値段が違います。
こういう場合、A社、B社には、どのような事を確認したら同じ条件として比較できるでしょうか?
WEBで検索したら、外壁や屋根の塗装は、「下塗り ⇒ 中塗り ⇒ 上塗り」3回塗りが基本だとありました。
見積書の塗り回数は、上塗りだけの回数でしょうか?!“
見積書の比較もなかなか骨の折れる作業ですよね。
細かく見ていくときりがない面もあります。
この場合、トータル金額で40万以上の差が出るこのような場合は、塗装にかかる人工と日数や諸経費の差が出ている所でしょう。
おしゃるように塗装回数に差があるようにも思います。
しかしながらあくまでも想像にすぎません。
今回疑問に思ったことを各社に質問し、回答を含めて二社に共有することで見積書が、妥当かどうかが見えてきます。(見積書自体を共有するのはアウトです)
算定する㎡数が異なることもあるので、単価と共に積算の施工面積を見る必要もありますね。
見積もり合わせというけれど、どうしたら同じ条件で見積もってもらえるか、施主の側でできるポイントをあげていきます。
見積もり合わせをする際のポイント
同じ面積で積算してもらう
外壁の面積自体の面積がバラバラで見積もられることはあります。
建物の軒高と長さを掛けて面積を大目に算定するのですが、各社がびったり一致するわけではありません。
新築時には設計図書の中に立面図を描きますが、立面図で外壁面積を求積します。
その意味では、積算する面積をある程度自分で知っておく必要はあるでしょう。
金額の妥当性を計る目安になります。
同じ塗料、施行仕様で積算してもらう
塗装業者によって多少の得意不得意はあるでしょうが、大抵の塗料には「同等品」として指定することで同じ条件での積算が可能にあります。
塗りの回数指定もしておきます。
指定する使用に関しては、紙媒体などで積算条件を渡すと良いでしょう。
その場合、どのような塗料を使いどのような仕様絵を選ぶべきなのか、ある程度の知識がなければ指定できませんね。
その上で専門家のアドバイスを受けて変更すればよいのです。
仕様変更する場合は全員に知らせなければなりません。
その意味では、ある程度の外壁塗料の知識を持っておくべきと言えます。
外壁塗料の種類と特徴、費用など
アクリル系塗料
- 価格が安いが耐久性に劣る
- 屋根塗装には向かない
- 耐用年数は5年前後
- 価格:800円/㎡~1000円/㎡
ウレタン系塗料
- 汚れや色あせに強い
- 施工性が高くコストパフォーマンスが高い
- 使用箇所は木材、モルタル、サイディング、金属面など
- 耐用年数:6年~10年
- 価格:1200円/㎡~1,500円/㎡
シリコン系塗料
- ウレタン系以上の耐久性があり、防カビ、防藻性もある
- 使用箇所は外壁リフォーム
- 耐用年数:7年~15年
- 価格:1,500円/㎡~3,000円/㎡
ラジカル系塗料
- 新しく開発され耐久性に富みコストパフォーマンスが高い
- 耐用年数:10年~15年
- 価格:2,200円/㎡~3,000円/㎡
光触媒塗料
- 耐久性に富むがコストが高い
- メンテンンスフリーをうたい文句にして発売され、美観が長持ちする
- 耐用年数:10年~15年
- 価格1,800円/㎡~5,600円/㎡
ピュアアクリル塗料
- 防水性・耐久性に富むがコストが高い
- 渇きにくく工期が長引きがち
- 耐用年数:12年~15年
- 価格:約3,000/㎡
フッ素系塗料
- 耐久性に富み防汚性が高いがコストが高い最高級塗料
- 商業施設に多用されていて美観がすぐれている
- 耐用年数:15年~20年
- 価格:2,500円/㎡~4,700円/㎡
遮熱・断熱系塗料-
- 耐久性に富み熱を遮断する効果があり省エネに貢献する
- ひび割れに強い
- 耐用年数13年~20年-
- 価格:2,400円/㎡~3,800円/㎡
水性塗料
- 価格が安くにおいに敏感な人には油性塗料よりも臭いがきつくない
- 耐久性が低い
- 耐用年数:約4年
油性塗料
- 耐久性があり光沢がある
- 工事の際臭いが出る
外壁塗装塗り替えに必要なその他の費用
- 足場:約7万円/120㎡~
- 高圧洗浄:約2.5万円/120㎡~
- 養生・ネット:約6万円/120㎡~
- シーリング:約9万円/㎡~
- 下地調整:約10万円/120㎡~
- 廃棄物処理など:約2万円/一式
シリコン系塗料二回塗りで30万円/120㎡とすると合計で66.5万円という計算になります。
塗り替え時期
外壁が粉っぽくなり触ると手に色がつく、外壁にカビや苔が生える、外壁の汚れや剥がれ、ヒビがある、金属の錆が浮き出ているという症状が見えたら外壁塗装の変え時です。
外壁塗装を怠ると下地が雨にさらされ家自体の耐久性、寿命を縮めることになりかねません。
塗料で雨の侵入を防ぐ意味もあるのです。
上記のような兆候が見られたら数社に見積もりを出しましょう。
考え方としては、イニシャルを抑えて塗り替え回数を多くするか、多少高くついても塗り替え回数を抑えるか、という選択になるでしょう。
足場など一回の塗り替えにかかる経費が最低でも約40万はかかるとみられますので、できるだけよい塗料を使用して耐用年数を長くし、壁を長生きさせることが望ましいです。
まとめ
見積もり結果が出てきたとき、それでも予算と合わないこともできるでしょう。
その場合は各社に費用を抑えるアイデアを出してもらいましょう。
その中にも塗装業者を選択するヒントが隠れていることもあります。
家の一生で壁の塗装は数回行うことでいえが長持ちします。
丁寧に手入れをすることがとても大切です。
美観を損なわず、家の健康のためにも外壁塗装リフォームは重要な役割を担っています。
計画的に行うことで予算取りもしやすいですよ。