ホームへ戻る

カテゴリー

新着記事

ここ1ヶ月間の人気の記事

設備では無くハートが相手

古い住宅のバリアフリーリフォーム

古い住宅のバリアフリーリフォーム

高齢化社会の進行は非常に早いと言っても過言では無く、社会のインフラ整備にもバリアフリーの設備がいたるところで設置されています。 さて、それでは住宅でのバリアフリーはどうかというと、確かに新しい住宅であれば、手すりの設置や段差の解消などがされていますが、中古住宅の場合には、必ずしもバリアフリー化しているとは限りません。 そこで必要になるのがバリアフリーリフォームです。しかし、単にバリアフリーと言っても、ベースとなる知識がゼロであっては、良いリフォームは出来ません。 ここでは、バリアフリーに関するベースとなる考え方と、それに伴うリフォームについて、間取りを中心にして述べたいと思います。

1)バリアフリーリフォームのために知っておくべきこと

住宅のバリアフリーと言うと、設備面での充実を連想しそうですが、それだけでは無いことも覚えておくべきです。

(1)バリアフリーの目的から

バリアフリーの目的から考えると、設備面の充実が目的では無く、お年寄りなどの生活の快適性の追求であるべきです。

(2)介助者の動きも考える

身体機能の低下している人の場合、家族などの介助が必要になることもあります。そのためには、介助者の動きをあらかじめ知っておく必要があります。

(3)運動機能の低下を知る

バリアフリーリフォームが設備面での充実だけで無いのならば、利用者の身体に合わせた設備を提供することが必要になります。と言うのも、便利過ぎる設備を設置し過ぎると、残った運動機能までも低下することもあり得るからです。

(4)車いすの使用も忘れずに

バリアフリーリフォームを考えるならば、車いすの使用も想定しておくべきです。そのためには、車いすの大きさなどを把握しておく必要があります。

2)部屋の広さはどのようにするか?

バリアフリーリフォームリフォームの間取りの第一は、部屋の広さを最初に検討するべきでしょう。

(1)介助者のスペースも考える

部屋の広さは、第一にベッドを余裕を持って設置できるスペース、そして介助者がその場で布団を敷けるスペースがあるのが望ましいです。ですから、広さとしては、出来れば8畳間くらい欲しいです。また、部屋も広さも重要なのですが、部屋の入口とベッドまでの動線も重要になります。動きやすい配置を計画しましょう。

(2)どれだけの物が必要かを知っておく

部屋の広さを考えるならば、お年寄りが、どんな道具を使っているかを知ることが重要になります。と言うのも、ベッドまわりの収納を考える時に必要だからです。
例えば、利用している車いすがどんなタイプで置くのにどれくらいのスペースが必要か、杖は手の届く場所に片付けられるか、といったイメージが出来れば、間取り図を作る際に参考になるのです。

3)廊下のリフォームはどうするか?

廊下のリフォームのポイントは、単なる段差解消ではありません。

(1)車いすの通る幅とターンに必要な広さを考える

廊下の幅ですが、車いすを操作する上ではかなりギリギリの余裕しかありません。しかも、車いすの操作には個人差があるので、余裕を持った方が良いです。
また、車いすの向きを変える場合を想定して、方向転換する時の稼動半径の考慮も必要になります。

(2)マンションと一戸建て

廊下幅の変更は、マンションと一戸建てでは、柱や壁の位置を考える必要もあるため、間取りによっては難しい場合もあります。と言うのも、一戸建てでは耐力壁の配置の都合があるからです。
そのため、一戸建てのバリアフリーリフォームには、柱や壁と耐震性の関係などについて知っておくことが望ましいです。

4)階段のリフォームはどうするか?

身体機能の低下した人にとっては、階段を安全に上り下りすることが、安全性の上で重要になります。
バリアフリーリフォームを考える場合のポイントの代表的な物を挙げてみます。

(1)直階段か曲がり階段か

階段には大きく分けて、曲がらずに上る直階段と、曲がって上る曲がり階段、あるいは螺旋階段や踊場のある階段があります。この中で、一般住宅に多いのが、直階段と曲がり階段になります。これらにはメリットとデメリットがありますので、押さえておきましょう。
まず、直階段ですがストレートに上り、曲がらないので、体勢を変えること無く上り下り出来るのですが、万が一転落した場合に、一階まで落ちてしまう危険性があります。
一方で曲がり階段ですが、姿勢を変える必要があるので、運動機能によっては不便を感じる人がいます。しかし、転落した場合に階段途中で止まり、ケガの程度が軽くなる効果などのメリットもあります。

(2)階段の勾配はどれくらいか

住宅の階段の勾配は意外にきつく、お年寄りの安全を考えた場合には、あまり望ましい物ではありません。
階段の勾配は、急でも緩くても使いにくく感じることがありますが、緩めに設定する方が使いやすくなります。

6)まとめ

バリアフリーを間取りの部分から見て来ましたが、単なる「設備」の問題では無く、「設備を通しての援助」になると思われます。
そのことから考えると、バリアフリーリフォームは単なる設備の問題では無く、「人間性を尊重した支援」とでも言えるようにも思えます。
リフォームする対象は家ではありますが、最終的には生活する人の満足度であることを忘れるべきでは無いでしょう。