今回は洗面化粧台のリフォームについての解説ですが、単なる洗面台の取り替えだけではなく、洗面台が置いてある洗面所全体をリフォームする視点で解説いたします。
毎日の暮らしで洗面台の重要性を確認してみる
私達は暮らしの中で毎日洗面台を使います。朝起きて顔を洗う時。食後に歯磨きをする時。出かける前のドレスアップの時に。お風呂上がりに髪を乾す、スキンケアをする時。などなど。その毎日使う洗面台が快適か、快適ではないかで暮らしの快適性が大きく変わります。洗面台が快適だと毎日の快適性も向上することになり、洗面化粧台はとても重要な住設設備となります。
また先にも述べましたが、今回は単なる洗面台の取り替えだけの視点ではなく、洗面所という空間を快適にするためのリフォームだと意識すれば、さらに質の高いリフォームが可能となります。
具体的には
- 洗面化粧台の交換の他に内装も行う
- 必要に応じてコンセントを増設する
- 収納棚を取り付ける
- 照明をLED照明に取り替える
- 冬場の寒さ対策で壁掛け用の暖房器具の取り付けを検討する
などです。
また洗面所に洗濯機が設置してある場合には、洗面所全体のレイアウトも検討してみましょう。
例えば、洗濯機が入り口近くにあるので出入りがしづらい、奥の壁と洗面台の間に10cm位のムダな隙間がある、洗濯機の向きが悪いので使い勝手が悪い、洗濯機をドラム式にしたいが今の状態では入らない、洗面所には収納がなく不便、などです。現在の不便さを整理して、洗面所の中にある物の配置を変えることによって使い勝手が非常に良く、毎日の不便さが感じなくなるように出来るかもしれません。
洗面所内のレイアウトを変える時の注意点とは!
洗面所内のレイアウトを変える時にはいくつかの注意が必要です。一つ目は排水の位置です。洗面台のレイアウトを変える時には排水の移設が出来るかの検討が必要になります。洗濯機の排水位置でも同じです。
次の注意点は給水位置の変更です。給水位置とは、水道の蛇口の位置の変更となります。建物の構造によっては給排水の移設が出来ない場合もあるので、しっかりとした事前の確認が必要となります。
またコンセントを増設する場合も注意が必要です。洗面台ではドライヤーを使われる方も多いでしょう。一般的にドライヤーの電気の容量は1500Wです。コンセントの容量は2000W以下が目安となりますので、容量以上の電気を使えばブレーカーが落ちてしまいます。
コンセントの増設が必要な場合は、既存のコンセントから分岐をするのではなく、専用回路を新たに設ける必要があります。ドライヤー同様に電力量が多い家電の使用、例えば暖房を付ける検討をするときには注意が必要です。
最新の洗面化粧台の特徴とは
水アカや汚れが付きづらいシンクでキレイが長続きして、毎日のお手入れがラクになります。ハンドシャワー水栓ならシャワーヘッドが伸びるので、隅々まで水を流すことができ、手軽にしっかりとお掃除できます。シンクが大きめで髪の毛も洗えます。
また収納力も向上しています。鏡の裏を活用して収納力をアップし、使い勝手も良く見た目もスッキリしたものが多くなっています。さらに、シンク下の配管を中央ではなく片隅に寄せることにより、従来より大幅に収納力を高めているので、洗剤や掃除道具などきっちりとしまうことができます。
なお、主要な洗面化粧台メーカーは、リクシル、TOTO、トクラス、クリナップ・パナソニック、タカラスタンダードなどがよく流通しています。
気になる価格帯は?
市場によく出る、幅75cmのタイプだと10万円以下で高性能な洗面化粧台のリフォームか可能です。自宅のサイズにあわせたオーダーメイドの洗面化粧台になると20万円以上からとなるでしょう。
その他に追加工事の目安価格は次の通りです。
- 内装(天・壁・床):5万円~(1坪程度)
- 洗濯バンの交換:2万円~
- コンセントの分岐:5千円~
- 専用コンセントの設置:1万円~
- 棚(大工工事):2万円~
- LED照明取り換え:5千円~
- 浴室暖房器:5万円~
まとめ
洗面所内も洗面化粧台も綺麗になれば、とても快適な空間になります。リフォーム後、家の中で一番好きな空間になるかもしれませんね。
洗面所はオンとオフの切り替えをする場所。ささやかな時間ですが洗面化粧台の前に立つ時間は、自分と向き合える時間かもしれません。そんな自分と向き合える場所を、もっと快適に、清潔に、使い勝手良く。
あなたの洗面化粧台のリフォームで、そんな空間になりますように。