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窓サッシの種類、開閉形式の種類と特徴

窓のデザイン・設計のチェックポイント

窓のデザイン・設計のチェックポイント

防犯しながら家の表情を見せるが窓の設計・デザインのポイントの一つになります。どのようなことに注意して窓設計を行うかの指針をピックアップします。

窓のデザイン

家を自分の体に見立てると、窓は「目」です。

目は口ほどにものを言う、ということわざがありますが、窓もその家のことを良く語るのです。

例えば、夕暮れ時の窓から暖色の明かりが灯っていると温かいスープの香まで漂ってきそうで郷愁を誘います。

おしゃれな出窓のレースのカーテンの奥からは、素敵な女性が顔を出しそうな気がします。

子ども部屋であるという事が外からでもよくわかる部屋は、防犯上はよろしくないというような昨今ではありますが、家の雰囲気というものは窓辺に現れるという証拠でもあります。

防犯しながら家の表情を見せるが窓の設計・デザインのポイントの一つになります。

一方で、住人にとっては健康を守る重要な機能があります。

再人が暮らす部屋には一定以上の採光が必要で、建築基準法にも定められています。

日が足らない部屋にいると、次第に憂鬱になり人は病んでいきます。

人の安心安全のために大切な役割を担っているのが、窓、なのです

そのような窓に付いて、どのような種類があるのかを見ていきましょう。

窓の形式

外部に接する窓をサッシといいますが、アルミサッシ、樹脂サッシ、スチールサッシ、木製窓、それらを合わせた複合サッシがあります。

それぞれの特徴をあげていきます。

アルミサッシ

アルミ製のサッシです。

軽量で扱いやすく防火性にも優れて大木の住宅で採用されています。

色はシャンパングレー、ブロンズ、ブラウン、ブラック、ホワイト、シルバーなど壁仕上げに合わせられるよう多彩になってきています。

デメリットは熱伝導率が高いために結露しやすい点です。

シングルサッシで使用した場合、外気と室内温度の差が生じた場合結露を起こします。

樹脂サッシ

主に塩化ビニール樹脂でできており熱伝導率が低いために断熱性が高いという特徴があります。

地域により窓の耐火性能・遮炎性能が定められていますが、準遮炎で20分間の炎にたえる必要があるのですが、性能に満たないものがあります。

防火地域、準防火地域において建設される場合は必ず必要な防火認定を受けていることを確認しなければいけません。

スチールサッシ

鉄できたサッシです。

防火性のが高く不特定多数の人が利用する施設ではスチール製の防火戸を見ることも多いのではないでしょうか。

焼付塗装のバリエーションは限りなく、自由な色を施すことが可能です。

耐久性に優れ、耐火性に優れていますが、重量が重く、引き戸にしても開き戸にしても扱いはしにくいことが、住宅ではあまり使用されない理由です。

木製窓

昔から木造の家には採用されていたサッシです。

木材の調湿作用もあり、柔らかな風合いは人にとっては癒しになります。

熱伝導率も低いので結露も起こりません。

木材の性質により、建付けが悪くなったり、火には弱いので防火地域・準防火地域には採用できません。

窓の開閉形式

どのサッシを採用するにしろ、その開閉形式は様々です。

どのような種類があるかを見ていきます。

引き違い窓

窓幅の両方から開閉可能な引き窓です。

換気量の調整が簡単で、住宅で最も採用されることが多い開閉系形式です。

窓の前面を解放することができない事や、外部と一体感を持たせる大開口部を設けたい時、サッシの中央に柱が出るというデメリットがあります。

片開き窓

ドアに良く使われるように左右片方を軸にして解放するタイプです。

幅の狭い開口部で開口部の幅いっぱいを換気に使用できます。

ストッパーが取り付いており風のあおりを受けにくくなっています。

外側の掃除がしにくい難点があります。

両開き窓の形式もあります。

縦すべり出し窓

片開き窓は左右縦軸で窓を支えますが、縦すべり出し窓は上下の吊元により可動にするタイプです。

吊り元の位置を工夫することによって、外側ガラスの掃除が簡単にできます。

折れ窓

クローゼットやバスルームに良く採用される折れ戸の窓版です。

突き出し窓

窓上部を軸にして、下部を外へ突き出す窓です。

外部からの視界を遮りながらの換気が可能になります。

空いていても雨の侵入が少ないタイプです。

横すべり出し窓

突き出し窓でも左右に軸を持たせたタイプです。

水平まで窓が動かせますので掃除がらくらくです。

外倒し窓

高所の換気や、火事の際の排煙設備として使用されるタイプで、換気量が期待できます。

室内空気を対流させて夏の涼しさをえる、風の設計に貢献します。

高所で使用されることが多いため、開閉チェーンなどで行うことができます。

ルーバー窓

細いガラスの羽を並べてルーバー状にした窓。

空き具合のハンドル調整が可能なので、トイレの換気用小窓や、目隠ししたい場所に使用されます。

オーニング窓

高さがあるすべり出し窓の場合、高さ方向に分割したすべり出し窓が複数ついていて、ルーバー窓のようにハンドルによって一括操作できるもの。

おしゃれな外観をつくり、気密性に富み、防犯上も有利なタイプです

上げ下げ窓

縦に長い窓を上下に上げ下げしたり、片方だけを下げる窓です。

幅が狭い窓の場合、片開き窓などは、開閉スペースが必要になりますが、上げ下げ窓は場所をとりません。

嵌め殺し窓

開閉ができないガラス一枚板のサッシです。

光だけ取りたい場合や、外の景色を絵画のように切り取る際にも採用されます。

美を慈しむ日本の良き文化ですね。

丸窓も既製品で出回ってきています。

天窓(トップライト)

屋根に取り付けられた窓で、採光効率は最も良いものです。

つまり明るいのです。

天窓を室内空気対流の出口として使う場合は開閉式を採用します。

窓の位置

窓の目的により取り付け位置も決まってきます。窓の位置の決め方を書き出します。

掃き出し窓

部屋を掃除をする時に、箒で外へ掃き出す窓のことです。

庭やサンデッキ、ベランダなどへの出入り口として取り付けられます。

腰窓

外へ出ず、腰まで壁がある窓です。

机やベッドを壁際に寄せやすく子ども部屋や寝室にもよく取り付けられます。

ローサイドライト

足元に取り付ける横長の窓です。

床から30cmほど腰のあるひじ掛け窓も、ローサイドライトの一種です。

足元に光が当たるので、道路際の部屋や寝室などの人目を避けられます。

吸気口としての役割を持たせることもできます。

ハイサイドライト

天井近くに取り付ける横長の窓です。直射日光を浴びにくく柔らかい光がお部屋に届きます。

ローサイド同様プライバシー保護のため、また排気口として部屋の換気を促します。

高い位置なので開閉や掃除の工夫は必要です

トップライト

屋根に取り付ける窓です。メンテナンスはしにくいものなので、メンテナンスフリーにしても汚れが目立ちにくいタイプを選びましょう。

まとめ

たくさんの形式、取り付け位置にしても工夫が必要なことがお解りいただけましたでしょうか。

窓は室内からの便利さと同時に外観に大きく影響を及ぼすものなので、建物のどの位置になるのかという事は意識しなければいけません。

立面図という建物外観図を描いてチェックしてくださいね。