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床材の種類、特徴、部屋にふさわしい床素材とは

床材の選びかた

床材の選びかた

複合材フローリングはとても人気の高い素材ですが、案外取り扱いには注意が必要です。掃除のしやすさなどは販売者には無関心であることが多いのも問題です。高品質を誇るようなコーティングに浮きや剥がれが出ると、床材そのものは問題がなくとも激しく美観を損ねるのです。そのような特徴をよく理解して素材選びをしたいものです。

床材の選びかた

床の設計で考慮しなければならないのは、ビアノなど重い家具を置く場所の床下地を強化しておくことと、床掃除のしやすさと、色による視覚的作用の三点です。

明るい部屋にしたいので真っ白で光沢のある床にしたけれども、射しこむ光の反射で日に焼けてしまうというようなことも考えられます。

埃が目立ってお掃除が大変ということや、拭き掃除ができなくて困ったという事もあり得ます。

お部屋の用途に合った材質、色などを決めていく必要があります。

床材のリフォーム時期はおよそ15年。

15年間お付き合いする床を吟味して決めていきましょう。

色については各素材とも様々に選択できます。ここでは住宅に使用されることの多い素材の特徴を述べていきます。

複層材フローリング

メリット

  • 木質素材に均質性があり、品質が整っている
  • 耐久性が高く、ワックスがけも不必要なコーティングが為されているものもある
  • リフォーム用の薄い素材もある

デメリット

  • マンションリフォーム用の薄い素材もあるが、それでも厚みが増し建て具を削るなどの調整が必要になる場合もある
  • 木目が単調になり勝ち
  • キャスター椅子使用などポインポイントで荷重がかかる部分で跡がつく
  • 水をこぼした時、コーティングが浮きシミ状になる
  • 水拭き不可の素材が多い

無垢材フローリング

メリット

  • 木材の種類の違いが表情となる
  • 使うほどに風合いや艶が出て経年変化を楽しめる
  • 木の調湿作用が働く

デメリット

  • 部屋の乾燥具合で調湿するので膨らんだりやせたりする。木目によっては反りが出て隙間の原因になる
  • 目地に入り込んだ埃の掃除に手間がかかる
  • キャスター椅子使用などポインポイントで荷重がかかる部分で跡がつく

コルクタイル

メリット

  • 非常に強く、断熱性に富み吸音性も高い。
  • 自然素材なので触感が柔らかく温かみがある
  • タイルなので部分補修が容易

デメリット

費用が比較的高め

陶磁器タイル

メリット

  • 水に強く耐久性がある、硬い素材
  • 土足仕様が可能なので一階テラスとの一体感を出しやすい

デメリット

硬く冷たい感じがする

カーペット

メリット

保温性や吸音性があり、触感が柔らかい

デメリット

飲み物をこぼしたり、ペットの毛など掃除に手間がかかる

クッションフロア

メリット

  • 耐水性の富むので水拭き可能
  • クッション性が高く、柔らかい
  • デザイン・色とも選択肢が多い

デメリット

キャスター使用などポインポイントで荷重がかかる部分で跡がつく

塩ビ床タイル

メリット

  • 耐水性の富むので水拭き可能
  • タイル状なので部分補修がしやすい
  • 硬いのでキャスター使用に耐えやすい

デメリット 

施工精度によりめくれや破損が起きやすくなる

メリット

素足で歩く、座る、寝転ぶという動作が可能

デメリット

  • 重いものを置くとへこむ
  • 日に焼け色が抜ける

それぞれの素材のメリットデメリットを把握して特徴を生かし、お部屋に使用することが大切です。

部屋にあった床選び

そのお部屋の用途に合った床を選ぶことは耐用年数と家事負担を減らすためにとても重要です。

どの部屋にどの素材を注意するポイントをあげていきます。

玄関たたき

磁器タイルや石が使用されます。

雨にぬれても滑りにくい素材にします。

目地は極力つくらないよう大きめのカットが良いでしょう。

外部からの泥汚れを持ち込むことを考えると白っぽい色は厄介です。

泥汚れが落としやすい表面仕上げにすることも大切です。

玄関たたきにおすすめの素材

磁器タイル、御影石、大理石

廊下・リビング・ダイニング

廊下からリビング、ダイニングまでは一体的な床をつくることで部屋を広く見せます。

床として必要な要素は、多くの人が使う場所であるわけでなので耐久性に富むこと、掃除がしやすいこと、ジュースなどをこぼしてもシミにならないことです。

LDKの間取りの場合は、キッチンも同じ床になりますから、耐水性にも注意をはらう必要があります。

LDK/廊下におすすめの床素材

塩ビ床タイル、複合材フローリング

水回り(キッチン・洗面所・トイレ・脱衣室)

水拭きができる事。誇りを溜めないよう汚れを発見足やすい色がこまめな掃除を促します。

水回りにおすすめの素材

塩ビ床タイル(硬質)クッションフロア

子ども部屋・寝室

素足で使用することも可能で吸音性が高いと良いです。

敷き込みカーペットの場合はシミが付いたときなど交換する手間がかかりますので、自分でカーペットを交換できるようフローリングにカーペットという選択が多いです。

床に布団を敷いて眠る場合はカーペットか畳敷きになります。

洋室・寝室におすすめの素材

カーペット、コルクタイル、畳

高齢者の部屋

高齢者の場合は布団よりベッドで就寝するほうが起き上がり、立ち上がりなどの動作を容易にします。

安心感もあり世話がしやすい素材を部分的に使用すると良いでしょう。

高齢者の部屋におすすめの素材

ベッド部分はフローリング、その他は畳

赤ちゃんの部屋

赤ちゃんはベビーベッドに寝かされることも多いかと思いますが、ベビーベッドって実は世話がとてもしにくいものです。

少し大きくなったときに添い寝もできないし、寝かせる時はスイングチェアなどを使うことが多いので、必要なのはわずかな間です。

2歳ぐらいまで必要なのはお昼寝をする場所です。

2歳の子がベビーベッドでは逆に危険になります。

なので昔ながらの畳がとても便利です。

赤ちゃんの部屋におすすめの素材

ペットがいる部屋

ペットを飼う場合、人間以上に皮脂汚れが床につきます。

水拭き可能な床である必要があります。

硬く毎日水拭きできる素材であることと、皮脂汚れが目立たないように明るい色の艶消し素材がぴったりです。

ペットがいる部屋におすすめの素材

硬質塩ビ床タイル(艶消し)

まとめ

いかがでしょうか。

複合材フローリングはとても人気の高い素材ですが、案外取り扱いには注意が必要です。

掃除のしやすさなどは販売者には無関心であることが多いのも問題です。

高品質を誇るようなコーティングに浮きや剥がれが出ると、床材そのものは問題がなくとも激しく美観を損ねるのです。

コーティングの浮きは少しの水で起きるのでこぼれたまま放置すると新築一カ月以内でも起きる事なのです。

使い勝手が良い材料をよくよく吟味して床選びをしたいものですね。