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キッチンリフォームを希望の方必見!

キッチンの位置や形状を変える時の注意点

キッチンの位置や形状を変える時の注意点

リフォームで最も関心が高い場所の一つにキッチンがあります。奥様方の中では最も悩む場所だと言われており、また素敵なキッチンの写真を見ながら夢が広がりがちですよね。また、キッチンメーカー各社様々な多機能システムキッチンを発表しており、どれも魅力的で悩ましいですよね。しかし今回はそんなメーカーの違い以前に、キッチンの形状やレイアウトに関して記述していきたいと思います。特にマンションリフォームをお考えの方は、位置や形状を変えたいという方は事前に知っておくべき重要なポイントがあります。現在のお住まいのキッチンに不満を持っているという方は多いようですが、いざリフォームをした後で「前よりも不満が増えてしまった!」となってしまわないように、各形状の特徴を把握し、リフォームする上で注意点を理解した上で進めるようにしましょう!

まずはキッチンの形状種類を解説。


参照:https://www.lixil.co.jp/lineup/kitchen/hint/layout/

キッチンの形状には様々な種類があります。ざっくりと「対面式キッチンがいい」という方も、その中に種類があることを知らない方が殆どです。順に説明していきましょう。

① I型壁付キッチン
まずは最も一般的な形状とレイアウトです。I型というのはシステムキッチン本体の形状を表しており、コンロ・作業スペース・シンクが一列に並んだ形状となります。さらにこの形状を壁に向かって配置するというタイプのものがこちらで紹介するレイアウトです。メリットとしては省スペースでの配置が可能である事、リーズナブルで商品ラインナップも豊富である事、リフォームの場合は配管工事がしやすく、床上げ等のリスクが少ない事、壁に向かって料理を行うため水や油の飛び跳ね部分をお掃除しやすい事が挙げられます。一方でデメリットとしては、サイズが大きく伸びてしまうと、料理中の移動距離が長く疲れてしまう事や、食器棚を置く位置によっては料理中の導線が長くなってしまう事が挙げられます。

② Ⅱ型セパレートキッチン
Ⅱ型というのはシンクユニットとコンロユニットがⅡ列になっており、片方が壁付、片方が対面といった2列に分かれたタイプのキッチンを指します。メリットとしては作業導線が短くなることや、複数人数での調理がしやすい事が挙げられます。一方でデメリットとしては、シンクとコンロの間に床があるため、その部分の床が汚れやすい点があります。他にも2列分をゆったりと計画してしまうと、食器棚スペースや冷蔵庫スペースをいじめてしまうという点もデメリットとして挙げられます。

③ L字型キッチン
L字型タイプとは、①でご紹介したI型を90度折り曲げたような形状のキッチンで、料理中の動線が短くなり、移動もスムーズにできます。車椅子の方にはこのキッチンを採用していただくことが最も多いようです。一方でデメリットとしては、各メーカーL型のシステムキッチンはラインナップとして持っているものの、その種類は少なく、決められた寸法のものを選択しようとするとオーダー対応になってしまうことが多いようです。金額もI型に比べて高くなってしまいます。

④ 対面I型ペニンシュラキッチン
こちらは最近最も要望が多いタイプのキッチンです。①でご紹介したタイプのキッチンを対面式に配置したもので、背面の壁には食器棚や冷蔵庫を並べるレイアウトが一般的です。ペニンシュラとは半島を意味しており、キッチンの片側のみを壁につけているようなレイアウトです。ダイニング側とコミュニケーションをしながらキッチンに立てるため、ご来客時に背を向けなくても良い点や、家族からの孤立感を感じなくても良い点がメリットです。一方でデメリットとしては、水や油の飛び跳ねがダイニング側に行きやすいという点が挙げられます。対処方法として、キッチン前に立ち上がりを設けることが多いですが、上げすぎてしまうとせっかくの開放感が無くなってしまいます。また、壁付のI型に比べて場所を取ってしまうため、ある程度の広さがあるLDKでないと計画できない点が挙げられます。

⑤ アイランド型キッチン
④の対面I型に似ているのですが、アイランド型とは言葉の意味通り完全に壁に接していないタイプのキッチンです。コンロやシンク前の立ち上がりもなく、フラットなキッチン形状で、非常にシンプルでスッキリとしたデザインのものが多いです。壁に接していないため、回遊性のある動線を計画でき、複数人での作業もしやすく、ダイニングと一体的に利用することができます。住宅展示場やモデルルームに多く、人気のタイプです。しかし一方で、実際に生活するとキッチン周りに置いておきたい調味料や、洗剤などの生活感のあるものを置くスペースがなく、使った後のお皿やものを置いておくと丸見えになってしまうことがデメリットです。また、回遊性のある動線を取ることを考えると、キッチンスペースだけでかなり広い空間を占領してしまう点も挙げられます。LDKにかなり余裕がある方にはオススメです。

リフォームする時の注意点!

上記の中にご希望するキッチンの形状はありましたか?ではそのキッチンに早速リフォームしましょう!という訳にはいかないところが水廻りリフォームの難しいところです。マンションの水廻りというスペースは、付近にあるパイプスペースという共有部から、給水管、排水管、ガス管が繋がっているものです。壁の中や普段は見えないところに、樹脂線の管が多数通っているとイメージしてください。中でも排水管は、うまく排水が流れるようにウォータースライダーのように勾配がつけられています。リフォーム計画によってキッチンの位置を変えてしまう場合、この給水排水管の経路がうまく取れなくなってしまうことがあります。例えば、元々は壁付けキッチンだったものを、⑤で紹介したアイランドキッチンに変えたいという場合、キッチンで使う水と使った水を通す管がどこにも計画できないのです。そういう時は止むをえなく④のペニンシュラ型に変更したり、キッチンスペースだけを10〜15センチほど床を上げて、排水経路を確保するといった計画が必要になります。事前に把握していないと、「こんなところに段差が出来るなんて聞いてない!」という事態が発生してしまうという訳です。ほとんどのリフォーム業者さんは事前に説明があると思いますが、万が一不親切な業者さんに当たってしまった場合、残念でしたでは済まないですよね。

希望のキッチンが計画できるのか、しっかりと検討し、メリットとデメリットを整理した上で、ぜひ快適なキッチンリフォームを進めてください!