オーダーキッチンは、理想的なサイズやデザインのキッチンを手に入れることができる夢のようなキッチンです。しかし、オーダーですので物凄く高くなってしまうのか、本当に満足できるのかと疑問に思う方もいると思います。オーダーキッチンの特徴や注意点など、オーダーキッチンを検討したい方向けの情報を、たっぷりとご紹介していきます。
目次
システムキッチンと造作キッチンとの違い
オーダーキッチンとシステムキッチンや造作キッチンとはどう違うのかを簡単に解説していきます。
システムキッチン
最初から設計や生産されている、既製品のキッチンです。
カタログで確認したりショールームなどにより展示されている現物に触れるなどをして、選ぶことができます。
パナソニックやTOTOなど、一流メーカーが多くのラインナップを販売しています。
オーダーキッチンや造作キッチン
この2つのキッチンは、部材の素材選びや収納位置、寸法などを自分の好きなように自由に決めて設計して作ることができるキッチンです。
自分の理想のキッチンとすることができ、使い勝手抜群のキッチンとすることができます。
海外の有名な食器洗浄機を組み込むことができたり、自由自在のオーダーメイドキッチンとすることができます。
オーダーキッチンのメリット
オーダーキッチンには、このようなメリットがあります。
建物のサイズに合わせることができる
お好きなサイズに作ることができるので、建物のサイズに合わせたキッチンとすることができます。
システムキッチンは既成で大きさが決まっていますが、オーダーメイドなので㎜単位で好きなサイズに作成することができます。
建物のサイズに合わせることができるので、無駄な空間が発生せずに済みます。
家具に合わせることができる
お持ちの家具に合わせて、調和したデザインのキッチンとすることができます。
扉カラーや天板も御好きな物を選べるので、キッチンや周りの家具にフィットした理想のキッチンとすることができます。
統一性が出るので、オシャレな空間作りとすることができます。
家族の体型に合わせることができる
オーダーですので、キッチンの高さや取っ手の高さなども自由自在です。
背の高い方や背の低い方でも、自分の体型に合わせたキッチンサイズとすることができます。
オーダーキッチン相場
オーダーキッチンの価格相場は、扉や天板の素材や設備機器のグレードにより大きく異なります。
最小限の小さなキッチンでも、100万円ほどかかります。
こだわると300~400万円ほどになることもあり、おおむねの相場費用は150~250万ほどとなっています。
オーダーですので、値段が高くなってしまいがちとなってしまいます。
費用を抑えるには、これらのポイントを把握して計画すると良いでしょう。
決まっているモジュールの範囲でレイアウトする
オーダーキッチンは特注品ですが、ある程度のモジュールの決まりがある場合が大半です。
そのため、決まっているモジュールの範囲でレイアウトすることにより、オーダーサイズであっても価格を抑えることができます。
モジュールの範囲を超えた特注品での作成も可能ですが、特注品となってしまうと価格が大きく跳ね上がってしまうので、注意が必要となります。
最低限のこだわりポイントとする
オーダーキッチンを計画する際は、様々な施工例を参考にすると思います。
参考例をチェックしてみると、いいなと思うこだわりのポイントをあれこれ取り入れてみたくなるものです。
しかし、希望の理想ポイントを全て取り入れてしまうと、価格が大きく跳ね上がってしまいます。
ポイントは、絶対に譲れないポイントのみを3つ程度に絞るようにしましょう。
また、それらのこだわりポイントは低価格とすることができないのか、安いもので対応できないのかを探して取り入れるようにすると良いでしょう。
設備機器は消耗品
キッチンには、コンロや水栓金具、レンジフードなどの消耗品があります。
これらの設備機器は、耐用年数は約10年といわれています。
キッチンの価格というのは、これらの設備機器の価格が半分近くを占めます。
設備機器は消耗品と割り切って考え、中堅クラスのグレード程度でそろえることで価格を抑えることができます。
中でもレンジフードはデザイン性を重視することも大事なので、レンジフードにこだわりたい人はレンジフードへのこだわりを重視して他の設備機器のコストを抑えるようにしましょう。
オーダーキッチンの注意点
オーダーキッチンを検討する際には、どのような注意点に目を向けるべきなのか、それにはこれらのポイントがあります。
長い納期がかかる
完全オーダー型のキッチンですので、一般的なシステムキッチンのような既製品と比べると、長い納期がかかってしまいます。
オーダーやセミオーダーのキッチンの場合、制作期間と納品期間を合わせて30~50日ほどかかります。
また、輸入メーカーのオーダーやセミオーダーキッチンの場合は、それ以上の納期がかかります。
施工ができる業者に限りがある
オーダーキッチンの施工業者は、対応できる業者の数が多くありません。
キッチンハウスやクチーナなどの製品の場合、業者によっては施工を行うことができない場合もあります。
リフォーム会社や工務店などのスタッフに設計や造作をしてもらう場合は、対応できる業者は多くありますので探しやすいです。
しかし、専門業者とは違いセンスの問題が問われるので、慎重に業者選びを行うことが大事となります。
完成まで実物の確認ができない
オーダーキッチンは完全受注生産ですので、キッチン自体が完成するまでは実物を見たり試すことは一切できません。
そのため、実際に制作してみないことには、形や使用感の把握をすることができません。
保証がつかない場合もある
システムキッチンのように、メーカーや業者によるアフターサービスがしっかりしていない場合があります。
そのため、契約前にアフターサービスやメンテナンスがしっかりしているのかのチェックをしておくようにしましょう。
保証やアフターサービスがある場合でも、メーカーの製品保証とリフォーム会社の施工品質の保証の2つがあるので、これらの保証の詳細を細かく確認しておくようにしましょう。
こんなこともできるオーダーキッチン
オーダーキッチンはオーダーですので、様々な作りのキッチンとすることができます。
どんなこだわりポイントを取り入れることができるのか、様々な例をご紹介いたします。
シンクの下には扉を付けない
フロアキャビネットには扉が付きものですが、あえて部分的に扉を付けないことで使いやすさを発揮させることができます。
シンクの下のスペースにはあえて扉を付けず、扉を付けない空間とることでゴミ箱を置いたりなどの便利スペースとすることができます。
コンロ下にも扉を付けない
コンロの下に扉を付けずオープンの空間とすることで、鍋やフライパンを収納する空間として簡単に取り出して使うことができます。
洗った後も簡単に片づけて収納することができるので、とても使い勝手が良くなります。
カウンターのタイル張り
キッチンカウンターといえばステンレスや人工大理石が主流ですが、タイルにすることでオシャレなキッチンとすることができます。
カウンターにタイルを使うことは目地の汚れが心配になりますが、黒目地などの汚れが目立ちにくい目地を使うことで気になりません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
オーダーキッチンには、様々なメリットがあります。
高価になりがちですが、様々なポイントに注目することで安価なオーダーキッチンとすることも可能です。
こだわりのキッチンを叶えてくれるのが、オーダーキッチンです。
他にはない1台のキッチンを作って、好みの使い勝手やデザインのキッチンを実現しましょう。