ホームへ戻る

カテゴリー

新着記事

ここ1ヶ月間の人気の記事

梅雨時期でも洗濯物を干しっぱなしにできる場所とは!?

ベランダをサンルームにリフォームできる?

ベランダをサンルームにリフォームできる?

家事の中で最も面倒臭い作業の一つにお洗濯があります。中でも洗濯物を干す作業はかなり大変ですよね。梅雨の時期は生乾きの臭いが気になり、洗い直す方もいらっしゃいますし、ご夫婦共働きの方は干しっぱなしが出来ないことに苦労している方も多いと聞きます。 お洗濯に関して様々な悩みを解決出来る方法の一つにサンルームを計画するという方法があります。しかも、新築住宅にあらかじめ計画しなくても、今のご自宅にサンルームをリフォームで設置することができるのです。最近は実際にベランダにサンルームを設置したという事例が増えており、洗濯干し場にお悩みの方には非常にお勧めです。 今回の記事ではそんなリフォームで計画するサンルームのあれこれをご紹介したいと思います。

ベランダをサンルームにするメリットとデメリット

お勧めとは書きましたが、家のベランダには様々な形状があります。どんなものにも向き不向きがあるように、リフォームサンルームにもメリットとデメリットがあります。まずはサンルームのリフォーム計画に関するメリットとでメリットをご紹介したいと思います。

ベランダをサンルームにするメリット

サンルームとは、ベランダに屋根とガラス張りの壁を設置し、内部空間のようにした空間のことを指します。仕切られることでの様々なメリットを順に挙げていきます。

・雨風をしのげる。
急な雨によってお洗濯ものが濡れてしまうことはありませんし、お洗濯ものが風で飛ばされてしまう心配もありません。

・乾きやすい
ガラスや強化ポリエチレンといった透過性のある素材で空間が仕切られますので、直射日光が燦々と差し込みます。これまで以上に日によって乾くスピードが上がります。

・室内環境が変わる
出入りをする場所に位置している居室にも影響が出ます。冬場の冷気は窓周りから最も入りやすいのですが、サンルームという空気層が窓の外に設置されることで、屋内が温かくなります。暖房効率も上がりますので光熱費節約にもつながります。また、夏場はサンルーム側の窓を開けることで、風邪を引き込みやすくなります。

・ガーデニングが出来る
ベランダは雨ざらしの空間ですが、サンルームを設置すると半屋内空間ならではの観葉植物を置くことができます。熱帯系の観葉植物は最近ブームですが、雨による冷え等に弱いものも多く、かといって室内に置くとお子さんが触ってしまったり、飼い猫が荒らしてしまったりと、置きたくても置けない方もいると思います。サンルームを計画した暁には、念願の観葉植物を購入できるかもしれません。

ベランダをサンルームにするデメリット

それでは逆に、どのようなデメリットがあるのでしょうか?検討する場合は、良い点だけでなくデメリットもしっかりと理解した上で採用するようにしましょう。

・お掃除性が悪くなる
単純にお掃除をする場所が増えてしまうという点はデメリットです。窓の内外だけの拭き掃除でよかったところが、サンルームのガラス部分や屋根のお掃除が必要になります。場合によってはバルコニーの外側で手が届かず、汚れてしまってもお掃除が出来ない場合もあり要注意です。お掃除の際は、柄の長いモップやほうきを活用したり、屋外から高圧洗浄機で汚れを落とす方法があります。

・雪国ではさらに注意
毎年雪が積もるような地域にお住いの方は、サンルームの屋根に積もってしまった雪の対策と、重さ対策が必要です。サンルームにも各メーカー様々な種類があり、それぞれの耐荷重が決められています。積雪地域では雪の重みに耐えられる種類のものを選ぶようにしましょう。

・家の保証がなくなる可能性
サンルームを取り付ける際に、外壁にアングルを差し込むという工事が必要になります。外壁に穴を開けるということは、その下地や断熱材などを傷つけ、新築した住宅会社が担保していた性能を落としてしまう可能性があります。最悪の場合その穴から雨漏りを起こしてしまうという例もございます。家にどのような保証が付いているかはそれぞれかと思いますが、建築したメーカーや工務店に直接確認し、リフォーム工事の施工範囲と保証が絡まないかをチェックするようにしましょう。可能であれば、家を建てた会社にリフォームを依頼するのが安心かもしれません。安さだけでリフォーム会社を選んでしまうと、後々問題が起きてしまうこともありますので、ここはじっくり慎重に検討するようにしましょう。

・近隣クレーム問題に発展してしまう可能性
この問題はすべての方に当てはまるわけではありませんが、非常にデリケートで注意が必要な問題です。住宅密集地にお住まいで、隣家との距離が近い家にお住まいの方は、サンルーム設置によって周囲に何か影響がないかを必ず検討するようにしましょう。例えばサンルームの窓枠が隣家の陰になってしまう場合や、視線の邪魔になるといった問題、サンルームの窓ガラスに太陽光が反射して隣家の方が眩しさを感じてしまう場合など、時には予想できないような問題に発展してしまうこともあります。工事に入る前にも必ず近隣挨拶をして、計画後も良い関係を続けられるような配慮をするようにしましょう。

・エアコン室外機の問題
ベランダに必ずあるわけではありませんが、お住まいによってはエアコンの室外機を置いている方もいるかもしれません。エアコン室外機からは冷房の時は温かい空気が、暖房の時は冷気が外部に排出されています。サンルームが密室ですと、そんな空気が充満してしまったり、観葉植物の設置場所によっては枯れてしまうこともあります。室外機の有無は、計画前に必ずリフォーム会社さんに伝えるようにしましょう。

さて、メリットとデメリットを幾つか見ていただきましたが、いかがでしたか?良い点ばかりではなく、デメリット対策もしっかりと考えておくことで、より素敵なリフォームになると思います。特に保証の件は皆様忘れがちなので、しっかりと調べるようにしましょう。

DIYできる?

最近関心が高まっているDIYですが、サンルームをDIYで作ってしまうということも可能です。リフォーム会社に依頼する場合の費用については後ほどご紹介しますが、もちろんDIYの方が費用も抑えられますし、メーカーの商品では少ない木製の素材を使ったり、好きなデザインを自由に作ることができるというメリットがあります。
しかし一方でDIYで作成する場合に注意すべきことも多数あります。
まずはメンテナンスについてです。ご自身で作成するということは、台風や地震による被害が起きてもアフターメンテナンスまでご自身でしなければいけません。また、木製の素材を選択した場合は、劣化が目立ってしまうという場合もあります。また、基礎工事を含むサンルームを計画する場合も、素人ではなかなか難しいと思います。試行錯誤しながら休日を返上して作ったにもかかわらず、雨漏りや劣化がひどくて使えないサンルームになってしまっては本末転倒です。費用を抑えることだけを考えるのではなく、今後のことも考慮して業者に頼む方が良いのではないでしょうか?

どんなベランダでもサンルームにできる?

非常に魅力的なサンルームですが、どんなベランダにも設置できるわけではありません。**お住ma
いの形や取り付け希望の窓周り計画によって、設置ができないケースもございます。ここではそんな例を幾つかご紹介したいと思います。

寸法が合わないケース

サンルームを構成する囲いはメーカーによる規格が決まっています。商品の種類にもよりますが、高さ、幅、奥行きのパターンが決められており、その中から設置可能なサイズの商品を選択するという流れが一般的なのです。しかし設置する窓上にバルコニーが張り出していたり、2階ベランダの上の軒が邪魔したりと、周囲の形状によって規格品が納まらないというケースが良くあります。メーカーによっては特注寸法の対応をするところもありますが、現地で加工が必要となり、気密性や断熱性が劣ってしまうという代償が発生してしまいます。場合によっては加工が多くなるという理由でメーカーから施工不可の判断をされてしまうこともあるようです。

家の工法によって施工出来ないケース

サンルームの規格品は、木造軸組工法や木造2×4工法向けに用意された商品が多く、お住まいが鉄筋コンクリート構造や鉄骨造の場合に取り付けられないケースがあります。最近では外壁にとめつけない仕様の商品も出ていますので、そんなケースは減っていますが、事前に希望の商品説明を確認する必要があります。

施工費用の相場

これまでの内容はご理解できましたか?メリットデメリットを始め、多くの事が分かったかと思います。しかし最も気になるのはやはりご予算ですよね。サンルームの費用は、先ほどご紹介した積雪に対する耐荷重性能・耐風性能によっても異なりますし、その素材やデザインによってもバラバラです。ですので、今回は価格の相場を少し幅をもたせてご紹介したいと思います。
目安としてはベランダ一坪に取り付けたとして、おおよそ80万円〜180万円程度です。これは取り付け工事代まで合わせた金額で、選択する仕様によってもさらに金額は異なるかと思います。ベランダのサイズが二坪三坪と大きくなるにつれ、単価は割安になると思いますが、サンルームと一緒に洗濯物干し金物を取り付けたり、耐久性の高い商品を選ぶともっと高額になってしまう場合もございます。

工事の期間

工事の日数は、1日程度で取り付けが可能です。しかしお住まいの場所が住宅密集地で工事車両が入れない問題があったり、隣家との距離が近く作業スペースが狭いため施工が難しい場合は、1週間〜2週間程度の期間がかかってしまうかもしれません。
また、1階のベランダにサンルームを設置する場合は、基礎工事からテラスタイルといった仕上げに至るまで、付帯工事の量によっても期間が異なります。大掛かりな工事を合わせて計画予定でしたら、1か月程度かかってしまうこともあるようです。

まとめ

サンルームはとても機能的で便利な空間です。しかしその分施工費用は安くありませんし、ご自身だけで施工可能かどうかのご判断も難しい専門性が高いものです。高額のお買い物を失敗しないためにも、事前にしっかりと情報を集め、最低でも2社の見積もりを取るように心がけましょう。そうすることで、費用ももちろんのこと、意匠性や使い勝手という様々な項目で比較検討をすることができ、より良い計画ができることでしょう。皆様の暮らしが少しでも良いものになれば幸いです。